no.5 行くしかないだろう

レギュラーに入れない。ずっと補欠である。
そんななか、3年生になり最後の大会の足音がどんどん近づいてくる。
サッカー生活の終わりが現実味を帯びてくる。
「もしかしたら、俺はレギュラーになれないのではないか?」
そんな恐怖を感じ始める。
その恐れを原動力に、一生懸命練習をやるようになる。

でも、まったく努力が実らない。
時間は刻々と過ぎていく。
コーチはレギュラーを固定し、調整試合を組む。
フォーメーションなども固め始める。
ポジションを奪うのが、ますます難しくなる。
自分が枠の外に放り出されたような無力感を感じ始める。

「いやだ!」「このまま終わりたくない!」
そんな恐怖と
「もう無理だ。あきらめよう」
という気持ち。
その板ばさみに苦しむ。
あれは、拷問に等しいですよね。

負けたら終わりの、公式試合。
0−2で負けている。後半残り5分。
「いやだ。これで終わりなんていやだ!」
そんな焦りがどんどん大きくなっていく。
しかし、ゴールが決まる気配がない。
ボールがまったくつながらなく、単調な攻めになる。
「もう無理なんじゃないか」という気持ちに集中を乱されながら、
プレーを続ける。

この苦しさ、どうにかしたいですよね。
どうすればいいですか?
・・・
答えは簡単です。
「最後までがんばる」
それしか、ないんです。

薬草を取りに森へ入ろう
あなたの大切な人が、病にかかった。
ある薬草がないと、3日で死んでしまう。
しかしそれは、この森の奥深くにある。
一度入ったらもう出てこれないといわれる、迷いの森だ。
こんなとき、どうしますか?
その人を助けたいのであれば、森へ入っていくしかないですよね。

あなたがその夢をあきらめたくないんだったら、前へ進む。
それしか道はないんです。

ちなみに厳密に言えば、もうひとつ道はあります。
それは、「あきらめること」
この例で言えば「その人を見殺しにすること」

ラクです。とても簡単です。
何もする必要はないんですから。
でもその後一生、後悔と悲しみにとらわれるでしょう。

たとえ道に迷い、薬草が見つからなくても。
結局死なせてしまったとしても。
「やるだけのことはやったんだ」という気持ちで現実を
受け入れるためには、森へ入るしかないんです。

全身傷だらけになるとしても。
身も心もボロボロになってしまうと分かっていても。
最後までがんばるしか、ないんです。

「努力しても結局無理なんじゃないか?」という不安。
その不安を押し殺し、「それでもがんばるんだ!」と
練習するときの苦しみ。
周りの友達が、あなたと違う道へ進んでしまう孤独感。
だれもあなたのことを理解してくれない寂しさ。
そして、絶望の瞬間への恐れ。
その夢が本当に叶わなかったその瞬間。
ベンチで、観客席で試合終了の、サッカー終了のホイッスルを聞いたときの。
これらに目を背けることなく。

憧れのあのユニフォームを着て、監督の指示を受ける。
黒い服を着た3人の審判と共にピッチへ入場行進。
キックオフ直前。
チームのみんながコート全体へ散らばる。
GKのあいつと。
エースのあいつと。
同じ場所に立てている。
そんな最高の未来を。
心に描きながら。
前へ進む。
今日も練習に出る。
それがあなたの夢である限り。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
行くしかないだろう
自問自答を繰り返し 思い悩み立ち止まるけど
あの日夢見た 輝きだけが また 僕の心を揺さぶるよ
眠れない日々を過ごすのなら 眠らない明日を追いかけよう
夢見ることが全てじゃなくて 叶えようとすることが全て

コブクロの曲「DOOR」から
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
NEXT no.6
恐怖克服法「Source of soccer」

僕が作り上げた、恐怖、緊張の克服法です。

ホームサッカー上達のための「頭のテクニック」
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送