no.2 あなたが内気だった本当の理由

「どうして私はこんなに苦しまなくちゃいけないんだ」
と悩み苦しむ。
今これを読んでいる人はおそらく経験したことが
あるに違いありません。

でも真剣に
「なぜ私はこんな性格になったのか」
と分析したことは少ないはずです。
僕もそうでした。この今の自分の性格を当たり前だと
思っていたため、なぜ自分が人と違うのかの原因について
考えたことはほとんどありませんでした。

ではここで少し考えてみましょう。
次の質問に正直に答えてください。
「どうしてそんなに自信がないの?」
考えてみましょう。
・・・
すぐに答えが出てこないのではないですか?

僕もこの質問をされたことがあります。
高校入学直後に、はっきりものを言う人から
聞かれました。
そのときうまく答えられず、答えをはぐらかしたのを
覚えています。

ですがこの質問に「答えられない」ということそのものが
重要な「答え」なのです。

その「答え」とは
―自分に自信がないのは、当たり前だと思い込んでいた
昔の日常的な日々が原因である―
ということです。

思い出してみましょう。
あなたのお母さんは心配性で、あれこれ先回りして
指示をしませんでしたか?
あなたの失敗、苦手なことを過剰に責めたり怒ったり
しませんでしたか?
世間体、外部からの評価を気にしすぎている人間では
なかったですか?

僕の場合はまず両親に原因があります。

僕のお母さんは、「叱る」人でした。
僕は頑固なほうで、自分で納得しないと
人の言うことを聞かない性格でした。
そんな僕を母は力で従わせようとしたのです。
毎日「直樹!」と怒鳴られていた記憶があります。
当然僕は納得しないから反論します。
でも子供の論理力ではすぐに説き伏せられてしまいます。
それでも聞かない場合は、体罰。
お尻を叩かれる。
ほっぺをつねられる。
げんこつ。びんた。
怒鳴られる。反論する。説き伏せられる。叩かれる。
その無数の繰り返しにより、いつしかこんな結論が
心の奥底にできていたのでしょう。
「僕が言う意見はいつも間違っている」
「僕はいつも怒られるほどダメな人間だ」
そんな傷を負ったまま生きていきました。

そしてお父さんは、「キレる」人でした。
普段はやさしくてよく遊んでくれるのに、
あるとき普段は怒らないことで突然
えり首をつかまれて、
「はりたおしたろか」(父は大阪出身)
と顔を近づけて「脅された」ことが
たくさんありました。
服をつかまれ、上へ引っ張り上げられるときの首の痛み。
近づけられたお父さんの怒った顔。
いつもと違う、低い調子の怖い声。
その恐怖とショックで、何も言えなくなりました。
だから普段でもお父さんが急に無言になったり
したらびくっとした記憶があります。
また「脅される」んじゃないかって。
これによって「親しい人に裏切られる恐れ」
というものができたのだと思います。

内気な人間はだれもがこんな経験を、心の底に抱えているのでしょう。

だからもう自分を責めないでください。
あなたが臆病なのは、あなたのせいではありません。
両親など近くにいた大人たちのせいです。
彼らから繰り返し激痛と苦しみのなかで
刻み付けられた「呪い」。
つまり「マイナスの思い込み」のせいであなたはこれまで
自由を奪われていたのです。
羽を傷つけられ、飛べなくなっていたのです。

そしてその大人たちも、悪いわけではありません。
両親は祖父母から同じような思いをしたはずですから。
先祖代々受け継がれてきた「心の闇」を。
学校で受けた劣等感を。
社会から注がれる軽蔑の視線を。
そして、自分自身への自信のなさを。
無意識のうちに純粋な子供であったあなたに
伝えてしまっただけなのです。

そして今はあなたの番です。
この苦しみをこれからどうするのか。
その決定権はあなたにあります。
あなたが自分の足で歩き。
自分の頭で考えながら目の前の道を進む。
そうすることで、新しい道が見えてきます。
たとえ少しずつでも。

次のページでは、その僕の歩みについてお話します。
僕が絶望の淵から。
どんな道を通って。
何を学び。
どんなものを手に入れていったのか。
何も知らない一人の子供だった僕が。
どうやって今の場所にたどり着いたのかについて。

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